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ウズベキスタンでサッカーを指導している人が綴るブログ

 

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大会を振り返る 


先週末ブハラに行って休養してきた
しかし、普通に行けば6時間程度で着く道のりを
行きは9時間
帰りは車が巨大な岩に乗り上げて大破したため12時間近くかかるという大惨事に見舞われた

冬の砂漠は寒い寒いと聞いていたがあれほど寒いモノだとは思わなかった
あんなところで遭難したら間違いなく一晩で死んでしまうっていうくらいの寒さやった

まあこれも滅多にできない経験ということでめでたしめでたし


っていうことで大会を振り返ろうと思います
自分の中ではとっくに次の目標に向かってやって行ってるのですが
やはりブログとかに形として記しておくべきだと思ったので振り返ります



大会を通しての成果(特に決勝戦)


インターセプト
今大会インターセプトが一番多いチームは間違いなくヤンギバザール
これはディフェンスに関して一番言い続けてきたこと
ヤンギバザールのチームは基本的にスイーパーを置くシステムを採用していた
もういい加減ラインディフェンスに切り替えても良いころだろうと感じていたので
コーチと相談してラインディフェンスを導入して行った
その中で強調したことが、積極的にボールを高い位置で奪いに行くということ
つまりインターセプトをどんどん狙って行こうということ
ヤンギバザール以外の他の11チームはほぼスイーパーを置くシステムで戦っていたのが
そういった部分では他との違いを見せれたと思う

蹴らないで繋ぐプレー
特にFK時に蹴らないで近くのフリーな選手にパスをして確実にマイボールにするというプレー
FKという自由に蹴れるというメリットがある中で、そのメリットを捨ててまででも確実にマイボールにしていくという
選択をしたことが今までになかった判断だと感じてます
そしてその判断と共にそこで簡単にミスして奪われないという実践的な技術を発揮できたことも大きな収穫

グループ戦術
グループ戦術と言ってもそんなたいそうなものではなく、自分が言及したいのはワンツー
決勝戦でのジャモールとフェルズのワンツーはみんなのお手本になるくらい美しく質の高いワンツーだった
相手ゴールに近いエリア、つまりバイタル付近であれだけのワンツーが発揮できたということは凄い収穫だし
今までの練習の成果が出た結果だと思う

レイオフ
ワンタッチにしてもツータッチにしても、power onの選手にレイオフができたこと
そしてその判断が出来たこと
今までは、例えばFWの選手が楔を受けて相手を背負いながら自分でターンしてサイドの選手にスルーパス
なんていう場面がたくさん見られたが、決勝戦に関してはそうではなく
まずマイボールにすることを最優先にし、前向きの選手にシンプルに預けるという判断が新たに生まれた
味方のサポートの質が良かったことや選択の判断が良かったことから生まれたプレーなので
そういう意味では大きな成長だと言える

メンタル
最後まで切らさないで戦えたこと
お互いに鼓舞し合いプレーし続けたこと
最後になってはもう泣きながらプレーしてる選手がたくさんいたけど
それまでの戦いぶりは称賛に値すると思った
美しき敗者と言った感じかな格好よく言えば

ダイレクトプレー
単純に今までの試合と比べてもダイレクトプレーの数が増えたこと
ダイレクトだから良いということではなくて、ダイレクトプレーができるということは
ボールが来るまでに、もしくはもう要求したその時点で状況を観察し、判断して、次のプレーがイメージで来ているということ
ボールにタッチするまでに判断をして、ダイレクトプレーを選択できたということが素晴らしいこと




大会を通しての課題


一対一のディフェンス
何を隠そう決勝戦で負けた一番の敗因はここにあると思っています
一対一の守備の場面でディフェンスの選手がいとも簡単に抜かれてしまう
足をすぐに出してしまってみんな一発屋になってしまっていた
ただ、ここに関しては我々指導者にも大きな責任があると感じている
というのは大会までの期間中、個人的に一対一のディフェンスにテーマを置いてトレーニングする時が何度かあった
しかし、そこでディフェンスの仕方を中途半端に覚えた段階で次のテーマに移ってしまったのだ
しっかりと習得しないまま時間がないということで次のテーマに移ってしまった自分のミスだったと
凄くいい教訓になりました。中途半端にたくさんのテーマこなすよりも
一つ二つのテーマをしっかりと習得しているチーム、選手の方がいざという時強いということですね

マーキング
特にFWの選手を簡単に離してしまうと言う場面が多々あった
最初ある程度マークの確認はするのだが、一瞬ボールに目をやったらもうその選手がフリーになってるという状況がたくさんあった
CKにしてもそう
マークしてるつもりなのだろうけど、キッカーが蹴る時にはもうフリーの選手がたくさん
こういう一瞬の気の緩みが勝敗を分けると言うことをもっともっと知ってもらいたいと思います
ボールにかかわってなくても気の抜ける瞬間なんて試合中にはないんだよと言うこと知ってもらえたらなと思います

組み立て
幅の広い組み立てが出来なかった。ヤンギバザールは1-4-4-2のカップ型のシステム
で戦ってきたので、もちろんカウンターに向いているシステムだということは分かっています
相手が整う前に縦にシンプルに速いサッカーができやすいというのがこのシステムの特徴
ただそれを差し置いても組み立てに関しては課題が残るものになった
サイドの選手がタッチライン際から縦に突破してクロスを上げるなんていうシーンはほぼ皆無でした
彼らは予測するということをほとんどしないんです
だから全てが一歩遅いので、もちろんワイドに開くのも遅くなる
ボールと逆サイドの選手なんて、マイボールになりそうやなと思ったら準備を始める必要があります
ただその準備と言うものが一切ない。予測が一切ないから
だから結果的に選手間の距離が近すぎて、前に急ぎ過ぎた形になってしまった
そういう意味で組み立てをせず前に急いでしまったのは必然の現象かなと思います

クリア・キックの質
これが悪い原因は2つ
一つはキックにこだわりをもててないということ
強さ、角度、タイミングこれらにこだわりをもててないせいで結果ミスが頻発した
右足に出すのか左足に出すのか
インで回転かけるのかアウトで回転かけるのか
強さはどんなもんか
そういったキックの質にこだわりをもってプレーできていなかったということ
もう一つは練習での相手のプレッシャー
ゲームで相手のプレッシャーを感じればそれだけでキックに影響が出る
直接アプローチかけて邪魔をしてなくてもプレッシャーを感じれば
それだけでキックミスするには十分な障害になる
やはり、ゲームで余計なプレッシャーを感じないようにするためには
それ以上、もしくはそれと同等のプレッシャーを日々のトレーニングからかけていくことが必要不可欠

クサビからの展開
クサビが当初に比べると多く入るようになったということでそういう部分では成長と言えるが
クサビが入った後の突破のバリエーションが乏しい
要はいかにしてゴールを奪うのかと言う部分
チームが勝つ上で一番大切な部分とも言える
もちろんこれは全体の問題であってFW個人の問題ではない
例えばサイドの選手の準備の問題であったり、ボランチの選手のサポートの問題であったり、
はたまたお互いに考えてる?イメージの共有の問題で会あったりと原因は様々
ただ、攻撃は決まりは作らずに自由に攻めてもらいたいと思うので
トレーニングでそういう状況が出るような環境を作って行きたいとは思う
もちろん必要なことは指導しますが!!

サイドチェンジ
これは今後強いチームと戦ううえで絶対に習得したい戦術
ウチのチームは一回攻撃したらその方向からしか攻撃が出来ない
その選手の判断が悪かったり、ボール保持者より後ろにいる選手のポジショニングが悪かったり
コミュニケーションがなかったり原因はいっぱいある

ボールキープ
足だけでプレーする選手がウチのチームには本当に多い
戦ってんのかって言いたくなるような気持ちの入っていないプレー
ボールと相手との間に体を入れてればそんな簡単にはボールは奪われません
だけどそれをせずに足先だけでプレーする
マイボールの時も相手ボールの時も
まあここを完全に理解させるためには、なんといってもボールを失うことが
いかに悪かを知ってもらうということが何より良い方法だとは思います

状況に応じたドリブル
今大会を通して思ったのは状況に応じてドリブルを使い分けれる選手が非常に少ないということ
突破のドリブル、かわすドリブル、失わないドリブル、時間を稼ぐドリブルなどドリブルは状況に応じて使い分ける必要がある
ドリブルと言うとすべて突破のために縦にしかけるのをドリブルと勘違いしがち
それだけではないということを伝えて行かないといけないと思います

スプリント
最近ウズベキスタンの子供を見てて気になったところがある
それが走り方
本気で走ってるときに地面に着くのは足のどの部分だろうか
おそらくつま先の部分で、本気で走ってるときにかかとが着くという人はあまりいないだろう
しかし、ウズベキスタンの子供、特にヤンギバザールの子供はかかとから着いてる人が多いことに違和感を感じた
かかとから降りてまたかかとで降りる
つまり、足が円を描くようになっているのだ
これでは足の回転速度も落ちるのは当たり前で、スピードに直接的に大きな影響を与える
ということでなぜかは知らないけど、走り方が下手で遅い選手が多いので
走り方の強制ということも視野に入れないといけない

コミュニケーション
コミュニケーションに大きな課題が出た今大会
ヤンギバザールにはリーダーと呼ばれる選手が少なく、試合中にコミュニケーションがないことが多々
チームメイトがチームメイトに指示をするなんて言う場面はほとんどなかったと思う
例えば、ダブルボランチで俺が前線にサポート行くからバランス考えてお前は中央に残ってくれとか。
そういったコミュニケーションが非常に少ない。
まだまだ個人個人でプレーしているという印象を強く受けた
もう一度白紙に戻して
今までに経験したことのないポジションもやらせてみるということも必要と感じた


と成果と課題は大体こんな感じかなあ
課題が多くなってしまってるけどもちろんそれは当たり前
大会前にテーマとしてやったことなんてたかがしれてるし、こどもたちに教えていないことの方が圧倒的に多い
だから課題が多くなるのは当たり前やし、課題が見えないよりも見えるのは良いこと


みなさん御存じのとおり結果は、
決勝戦でウルゲンチに負けて準優勝

ウルゲンチのチームが年上の生徒を出場させたとして優勝がはく奪される疑惑があったけど
結局結果は覆らず準優勝のまま

試合終了のホイッスルが鳴る前から子どもたちは泣いていた様子でした
おそらく試合に負けてあれほど泣いたのは初めてだったのではないでしょうか

みんなの涙が止まるまでに1時間はかかったかな・・・

そんな中俺は一人だけ笑顔

だって嬉しかったもんあいつらがあれだけのプレーをしてくれて

俺なんやったら感動さえしたよ
大会までの期間も含めて試合の内容としては明らかに一番良いモノやったし

だから俺も勝たせてあげるために今までに一番声張り上げてコーチングしたし
こどもたちの役に立ちたいと思ったし、あいつらがそう思わせてくれたし

ほとんどの選手が今までで一番のプレーをしたんじゃないかなと感じたよ俺は
コーチたちは全然アカンかったって言ってるけど、俺はちょっと違うかな感じ方は

一応1カ月以上もあいつらと一緒に練習してきて
誰よりもあいつらのこと見て来たつもりやし、自分の感じたことは間違ってないと思ってる

あれで負けたなら仕方ないという感じ


ただね

言っておきますけど、あんな状況の中で良いプレーするなんて奇跡に近いですよ

特に開幕戦と決勝戦
何人観客いたと思いますか
開幕戦に関してはスタジアム超満員の約2000人の観客

そんな中で今までトレーニング積み重ねてきたことが発揮できるはずないと思います
ましてやヤンギバザールはホーム
絶対に勝たなければいけないというプレッシャーも常につきまとう

ウズベキスタンはホームのチームにはこれでもかというくらいひいきし応援する
それがたとえ今回の様な小さい年代の子供の試合であってもそう

日本対ウズベキスタンのゲームをパフタコールスタジアムで見た人なら分かるでしょう
もうほんまにあのまんまなんです

ハーフウェイラインを越えたら大歓声
キーパーが普通のボール止めたら大歓声
明らかに枠外だけど強いシュートがいけば大歓声
そんな中で試合するんですよ

獲得した技術を発揮するのには到底見合わない環境です

あれだけの雰囲気にのみ込まれたら誰だって何も考えずに前にボール蹴ってまうっちゅうねん

さらに彼らはただでさえ試合経験が少ない子供達

ホラズム州にはサッカー学校が4校
機能しているスポーツ学校が2校

ということでまともに機能してるのはたった6校
練習試合の数も必然的に少なくなる

多くて月に1回、平均すると3カ月に2回程度
それに対してタシケントでは毎週末にトレーニングマッチ
3カ月くらいに1回は各街の中で大会が開かれると言う

ただでさえ試合経験が少ないチームにいきなりあの観客の前で冷静にプレーしろと言ってもそれは無理な話やねん普通に考えて
予選なしでいきなり全国大会戦うようなもので・・・


これだけ練習試合がないとなると、その練習試合も公式戦と同じように勝ちにこだわってしまう
その気持ちは今になってわかる
練習試合でも日本での公式戦の時に行われるコー チング(勝たせるためのコーチング)が日常的に行われる


たった一つの練習試合を育成のために使えない環境に問題があると強く感じるわ
育成と勝利
矛盾するようで矛盾しないこの両者
どちらが大切ということは言えないし両者とも大切
ただ、育成のために勝利を諦めなければいけない時は必ずある
そんなときに思いきって勝利を諦めることが出来ない環境

コーチがたとえ変わったとしてもそこが変わらなければ意味がない


俺の後任は別に最悪来なくても良いと思う
まず、ホラズムサッカー協会とかに人を派遣して欲しいと思います


ヨーロッパとかから偉いさんがきたらすぐに変わるんかな
まあ無理な話やろうけど

こんな環境俺一人で帰ることなんてできるはずもないし、本来の俺の仕事ではない
それはよくよくわかってるつもりなんですが

あーなんと無力なことか

人一人の力なんてホンマ微々たるもんやな



アカンアカン!!!!
そんなん言うてる間にもう俺は7カ月したら日本に帰国や
実際動けるのは5月の末までと思って間違いないだろうし
そうなると実質活動は半年だけ。ほんまあと半年
ヤバイヤバイヤバイ・・・・・


子どもたちへの指導も去ることながら
コーチへのアプローチももっとしていかないと

今日、同期と話してて思った
もっと戦っていかなアカンって
同期はめっちゃ戦ってる
毎日毎日注意、アドバイスしても聞かない奴に言い続けてる
舌打ちされても、そんなん知ってるって顔されても、お前の言うてること正しくないって言われても言い続けてる
それは間違いなく戦ってる証拠

それに比べて俺はどうか
一人のコーチだけに自分の知識を伝えて、他のコーチへのアプローチはしてない状況
アプローチをしてみないとわからないくせに全然アプローチしていなかった

どっかで、どうせ聞かへんしとかいう思いがあったのかも

大会前は本当に時間がなかったということはそうだけど
今大会が終わって年末まではひとまず落ち着けると思う
このタイミングで今一度コーチへのアプローチを始めなアカン
やないともうほんまに時間がないし間に合わなくなる

講習会に使う資料やテーマ別練習メニュー表も作成して行こう
まあ俺が帰国した後にこれを
利用するか利用しないか
見るか見ないか
読むか読まないか
勉強するか勉強しないか
は現地の人々の意思に任せる


もしかしたらそういうのが欲しい、俺が帰った後も勉強したい
と思う人がいるかもしれない。おらんかも知れんけど・・
それはワカランし、見るも見ないもその人の自由やし義務ではないし俺の仕事じゃないそこまでは
俺はそれがヤンギバザールにはホラズムには必要と思ったから作る
そういうスタンスでも十分かなと思うわけ
相手がどうとかってのじゃなくてね
今ヤンギバザールにいる外国から来たサッカーの専門家にしかできひんことがあるのは間違いないこと
それをしていこうと
俺にしかできひんことで尚且つ俺がすべきと思ったこと
そういったことをどんどん行動に移していけば良いんやないかあ
こんなわけのわからん立場で働いている俺にしかできひんことをやろってね




っつーことで大会も終わりまた落ち着いてトレーニングに取り組める環境がある今
コーチへのアプローチにも重点を置いて活動していきたいと思います
知らぬ間に避けて来てた戦いようやく始めるわ



PS;明日は大会の様子の写真をアップします。すいません写真全然なくて・・・汗。。。


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